投稿日:2024/07/02
(最終更新日:2024/07/02)

大陰唇縮小手術で大陰唇のリフトアップ!【症例写真あり】

大陰唇縮小

重力の影響から逃れることは誰にもできません。年齢を重ねると、全ての部位が少しずつ下垂し始めます。特に顔の皮膚や体の他の部分と同様に、大陰唇にも加齢の影響が現れます。大陰唇は外陰部の中でも非常に目立つ部位であり、その変化は無視できません。

加齢により、顔の皮膚は水分と輝きを失い、小じわが現れます。同様に、外陰部の皮膚も重力の影響を受けて弾力性を失い、たるみが生じます。このような変化は大陰唇に特に顕著に現れます。こうした加齢による変化を改善し、若々しい外見を取り戻すために、大陰唇縮小術が有効です。この手術は、大陰唇の引き締めと整形を行い、外陰部全体の美しさと快適さを向上させます。

大陰部・陰部がたるむ原因:女性の老化

大陰唇は、余分な皮膚や組織で肥大することがあります。遺伝的に大陰唇が大きい場合もありますが、多くの場合は出産による組織の伸展による二次的なたるみ、または加齢と重力によって、下垂と肥大が起こります。

大陰唇は、余分な皮膚や組織の蓄積によって肥大することがあります。この現象は遺伝的要因による場合もありますが、一般的には出産による組織の伸展、加齢、そして重力の影響によって引き起こされます。特に加齢が進むと、皮膚の弾力性が低下し、コラーゲンやエラスチンの減少が進むため、大陰唇がたるんで下垂しやすくなります。また、出産後の組織の回復不全や複数回の出産も、たるみや肥大を引き起こす要因となります。これに加えて、日常生活における摩擦や圧力も影響を与えます。

大陰唇のたるみ・肥大が引き起こす問題

大陰唇のたるみや肥大は、女性の日常生活に様々な問題をもたらす可能性があります。これらの問題は、身体的な不快感だけでなく、心理的な影響も含まれます。

■性交時の不快感や恥ずかしさ

余分な大陰唇組織が引っ張られることで、性交時に痛みや不快感が生じることがあります。これは性的満足度の低下や心理的なストレスにつながることが多いです。

■摩擦による痛みと炎症

大陰唇が下着や衣類と擦れ合うことで、摩擦が生じやすくなります。これが原因で痛みや炎症が発生し、日常生活の中で不快感を伴うことが多くなります。

■水着着用時の見た目の問題

大陰唇の肥大により、水着やタイトな衣類を着用した際に、膨らみが目立つことがあります。これは外見に対する過剰な自己意識を高め、不快感を伴うことがあります。

出典元:

LABIAPLASTY

大陰唇縮小・大陰唇リフトとは

大陰唇縮小手術および大陰唇リフトは、大陰唇の見た目と機能を改善するための美容整形手術です。この手術は、大陰唇のたるみや肥大が主な問題となっている場合に行われます。手術方法は、症状の原因となる部位や組織のタイプに応じて異なります。具体的には、余分な皮膚が原因の場合と、過剰な脂肪組織が原因の場合でアプローチが変わります。

まず、余分な皮膚が原因である場合、大陰唇が肥大し、たるんで見えることが多いです。このようなケースでは、余分な皮膚を取り除くことで、引き締まった外見を取り戻します。一方、過剰な脂肪組織が原因である場合、大陰唇が全体的に膨らんだ状態になります。この場合、脂肪吸引や脂肪切除などの方法で脂肪を減らした上で、皮膚を切除を行うことで自然な形状とサイズに整えることになります。

大陰唇縮小の切除皮膚

↑上記の赤点線のように大陰唇の皮膚切除して縮小します

大陰唇の解剖的特徴について

大陰唇は、後面(尾側)において小陰唇と結合して外陰部を形成し、膣口の外側を覆う重要な部位です。年齢を重ねると、皮膚の弾力性が低下し、たるみが目立つようになります。特に、重力の影響を受けやすい大陰唇の後面(尾側)は、たるみが顕著に現れます。

大陰唇は通常の皮膚で覆われており、小陰唇に比べて皮膚が厚く、粘膜に近い構造を持つ小陰唇とは異なります。小陰唇は粘膜に似た薄い皮膚で覆われているため、切開後の傷跡は目立ちにくく、治癒も早いです。一方、大陰唇は通常の皮膚と同様の瘢痕を残しやすく、術後しばらくは傷跡が目立つことがあります。特に外陰部の皮膚は色素沈着が強く、傷跡は白くなるため、周囲の皮膚との色の不一致がより一層傷跡を目立たせる要因となります。

大陰唇縮小手術は、これらの解剖学的特徴を考慮しながら行われます。

大陰唇縮小術の方法①:皮膚切除のみ

大陰唇のたるみが著しい場合、余分な皮膚を切除することが最も効果的なアプローチです。また、組織の萎縮が顕著な場合には、皮膚切除に加えて脂肪注入やヒアルロン酸注入を行い、ふっくらとした外観を取り戻すことが可能です。

■手術のポイント

皮膚切除を計画する際には、表層の皮膚のみを切除し、深部の真皮を温存することが重要です。これにより、皮膚切除後も組織のボリュームを減らさずに、自然な膨らみを保つことができます。また、術後の毛包嚢胞の形成を避けるために、手術中に真皮内の毛包を破壊しながら縫合することが必要です。

表皮のみ切除する大陰唇縮小

↑皮膚のみ切除する場合はなるべく真皮を残すように切除する

■欠点

余分な皮膚の切除のみでは、術後に大陰唇の張りが十分に得られない場合があります。この場合、追加の脂肪注入やヒアルロン酸注入が必要となることがあります。

皮膚のたるみが著しい場合、大量の皮膚を切除すると、膣口が露出してしまうことがあります。これにより、患者さんは不快感を感じやすくなり、膣の乾燥も引き起こす可能性があります

大陰唇縮小術の方法②:皮膚と脂肪の切除

大陰唇の全体的な大きさに悩んでいる場合、脂肪吸引だけでは皮膚のたるみが生じることがあります。これを回避するために、皮膚と脂肪を一緒に切除する方法が効果的です。この手術方法では、余分な皮膚と脂肪を同時に取り除くことで、大陰唇の形状とサイズを改善し、若々しい外観を実現します。

■手術のポイント

皮膚や脂肪組織の切除だけでは不十分な場合、最初に脂肪吸引を行い、その後に皮膚の切除を行います。これにより、余分な脂肪をより多く除去することが可能です。この手術では脂肪と皮膚の両方を効果的に除去し、自然な大きさと張りを持つ大陰唇を実現します。

■欠点

脂肪吸引を同時に行った場合は術後のケアが重要です。皮膚切除と脂肪吸引を同時に行うため、回復には十分な時間と注意が必要です。

大陰唇縮小の写真

↑上記の黒点線の位置に傷跡があるのが理想

大陰唇縮小手術の診察と治療の流れ

■診察

まず、診察では立位で大陰唇の皮膚のたるみ具合を確認します。患者さんの状態や希望を詳細に伺い、最適な手術方法を計画します。具体的には、皮膚のみの切除、脂肪と皮膚の切除、または脂肪吸引の有無を検討します。医師とカウンセラーからの説明を聞いた上で、手術方法を決定し、十分に検討した後に手術を受けるかどうかを決めます。

■マーキング

手術を受けることが決まった場合、まず立位で切除する皮膚の量をマーキングします。これにより、正確な切除範囲を確認します。

■麻酔

手術は通常、局所麻酔のみで行うことができます。しかし、完全な無痛状態を希望する場合には、静脈麻酔を併用することも可能です。

■手術のポイント

手術の際には、皮膚の切除量が重要です。切除しすぎると膣の内側が露出し、ドライ・ヴァギナ症候群の原因となることがあります。切除範囲をマーキングする際には、後面(尾側)の皮膚を少なめに切除することで、膣口が露出しないようにします。

切除する皮膚の量は、指でつまむ操作で慎重に計算し、膣の内腔が露出していないことを確認します。また、皮膚と粘膜の境目、もしくは大陰唇の内側の毛の生え際に内側の瘢痕を残すことが重要です。大陰唇の毛の生え際まで切除すると、毛根が小陰唇に近い部位に残り、毛が伸びることで患者に不快感を与える可能性があるため注意が必要です。

■手術時間

手術はおおよそ1時間前後で完了します。この短い手術時間で、患者さんは大陰唇のたるみや肥大を改善し、快適な日常生活を取り戻すことができます

大陰唇縮小手術の術後と注意点

大陰唇縮小手術の術後ケアは、快適な回復と最良の結果を得るために重要です。以下に術後の詳細なケア方法と注意点を説明します。

■抗生物質と鎮痛剤

術後、抗生物質の投与は通常必要ありませんが、必要に応じて鎮痛剤を内服して痛みを管理します。

■ナプキンの使用

術後7日間は、生理用ナプキンを患部にあてて保護します。これにより、傷口を清潔に保ち、感染のリスクを減らします。

■衣服の選択

きついズボンやタイトな衣類は避け、緩やかな服装を心がけましょう。これにより、摩擦を減らし、回復を促進します。

■抜糸

術後7日目に抜糸が必要です。抜糸が不要な糸を使用する場合もありますが、その場合、傷跡が目立ちやすい傾向があるため、7日目に抜糸を行う方法を推奨します。

■性交渉の再開時期

皮膚切除術を行った場合、術後4週間から性交渉を再開できます

大陰唇縮小手術のリスクとその対策

■傷跡

大陰唇縮小手術では、術後に傷跡が残る可能性があります。外陰部の皮膚は色素沈着しているため、白くなる傾向がある瘢痕との色の不一致が生じやすく、これが原因で傷跡が目立つことがあります。傷跡の目立ち具合は、個々の肌質や治癒能力によっても異なります。

瘢痕が目立つ大陰唇縮小

↑傷跡が白く浮き出ると目立つ場合があります

■たるみの残存

手術後もたるんだ皮膚が完全には取り除かれないことがあります。特に、緩んだ皮膚が大量にある場合、一度の手術で全てを解消することは難しいかもしれません。これにより、期待通りの引き締まった外観が得られない可能性がありますが、追加のヒアルロン酸治療等で改善を図ることができます。

■膣の乾燥

手術中に皮膚を切りすぎると、膣が乾燥しやすくなり、内腔が露出するリスクがあります。このような場合、膣の潤いを保つために、大陰唇に脂肪を充填したり、会陰形成術を行ったりすることで、内陰唇の露出を修正することが可能です。

過剰切除の大陰唇縮小

↑過剰に皮膚切除を行うと、膣口が常に開き、乾燥しやすい

■その他のリスク

痛みと腫れ:術後に一時的な痛みや腫れが生じることがありますが、通常は数日から数週間で改善します。

感覚の変化:一部の患者では、手術部位に一時的な感覚の変化やしびれが生じることがあります。これも通常は時間とともに回復します。

大陰唇縮小の術前術後

↑大陰唇縮小手術の術前術後の状態

まとめ

大陰唇縮小手術・大陰唇リフトアップ手術は、見た目の改善にとどまらず、物理的な快適さを大幅に向上させることができます。手術後には、タイトな衣服を着用する際の不快感や摩擦による痛みが軽減され、日常生活がより快適になります。また、性的満足度も向上し、自己肯定感や自信を持って日常生活を送ることができるようになります。

この手術は、美的なリフトアップという面だけでなく、機能的な面でも多くのメリットを提供します。その結果、女性はより自由で自信に満ちた生活を楽しむことができるでしょう。このブログ記事が、大陰唇のたるみや肥大に悩んでいる方々にとって有益な情報源となり、手術を検討する際の参考になれば幸いです

 

筆者:元神 賢太
船橋中央クリニック院長/青山セレスクリニック理事長。1999年慶応義塾大学医学部卒。外科専門医(日本外科学会認定)。美容外科専門医(日本美容外科学会認定)。美容外科医師会理事。美容外科医として20年以上のキャリアがある。女性器、男性器の整形手術を多く行っている。

【関連項目】

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小陰唇の役割の徹底理解:小陰唇縮小手術を検討する前に

処女膜再生について

クリトリス包茎と陰核の機能について

副皮の謎

 

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